乳房再建保険適用への道(その1) [乳房再建]
確か今年の4月(頃)から、インプラントによる乳房再建にいよいよ保険が適用になるという話だったと思いますが、その後、すっかり話を聞かなくなりましたね。
保険が適用になることを見込んで、エキスパンダー挿入やシリコンインプラント入れ替えの手術のタイミングを待っている方も多いことと思います。
今回のスケジュールの遅れは、厚生労働省とメーカーとの間の価格交渉がうまくいっていないことが原因と聞いたことがありますが、定かではありません。
また、どこを調べたら最新&確実な情報が得られるのか、わからない状況ですが、
現時点で、私が入手した情報等を、整理してみました。
1.保険適用の時期
未定。
(早くても今年の秋以降という噂)
2.保険が適用になる病院
基準に従って認証を受けられた病院に限られる。
病院名は、日本オンコプラスチィックサージャリー学会のホームページ上で告知される予定。
・エキスパンダーの挿入
一次再建の場合
上記学会の講習を受けた常勤の乳腺外科専門医が所属する病院で、
同じく講習を受けた形成外科医と連携して手術する病院
二次再建の場合
形成外科専門医が常勤している病院で、
乳癌の経過観察を行う乳腺外科医と協力体制がとれている病院。
・シリコンインプラント入れ替え
形成外科医専門医が常勤する病院。
3.保険が適用になる医療機器
・皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー)
ナトレル133ティッシュエキスパンダー
テクスチャードのアナトミカルタイプ
注入ポート一体型
・ゲル充填人工乳房(ブレスト・インプラント)
ナトレルブレストインプラント
テクスチャードとスムースの2種類
インプラントの内容物は、コヒーシブタイプとは異なる。
<参考>
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
http://jopbs.umin.jp/
・エキスパンダーとインプラントの使用要件基準(ガイドライン)
http://jopbs.umin.jp/guide.html
・2012年8月29日 薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rbsv.html
素人の私でも違和感を感じるのは、エキスパンダーの形がアナトミカルタイプなのに、インプラントはラウンドタイプのみという点。(日本人にはお椀型は向いていないし、悲しいかな年齢とともに胸は下垂するので、その場合左右の対称性をとるのがむずかしいと思います。)
そしてシリコンの中身が、現在、最も優れているといわれているコヒーシブではないことです。(破損や中身の漏れが心配です。)
それならば、いいとこどりで、エキスパンダーは保険適用のものを使い、シリコンは自費でコヒーシブやアナトミカルタイプにしようと考える人もいるかもしれません。しかし、エキスパンダーの保険適用には、『一連の手術につき』という注意書きがあり、エキスパンダー挿入からシリコンインプラントの入れ替えまでが「一連の手術」とみなすために、シリコン入れ替えを自費にすると、この場合は「混合診療」と見なされ、エキスパンダー挿入も含めて、全てが自費になってしまうみたいなんです。(えーっ!)
今回の保険適用の決定は、乳房再建を望む患者さんや関係する医療者の方々にとっても大きな前進だと思いますが、いざ実現の段階になって、いろんなことがよくわからない&中途半端な感じで、残念です。見た目の綺麗さはもちろん、安全、安心で、手術を受けるみんなが幸せになれるような乳房再建が実現するよう希望します。
私も、将来、シリコンの入れ替えを考えなければいけない時がくるかもしれないので、その時、希望するシリコンインプラントが保険適用になってくれていればうれしいですが、現状では、あまり期待はできそうにないです。
引き続き、本件についてはフォローしていきたいと思います。
*今回の記事は自分の頭の整理のために、主にネットで得た情報をまとめたものですが、事実の認識に間違い等ある可能性があります。もしお気づきの点等がありましたら、コメント欄にお知らせいただければ幸いです。
★今日のyou tube
瑠璃色の地球 by 松田聖子
http://www.youtube.com/watch?v=KmLgnoczxVY
悩んだ日もある 哀しみに
くじけそうな時も
あなたがそこにいたから
生きて来られた
朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
保険が適用になることを見込んで、エキスパンダー挿入やシリコンインプラント入れ替えの手術のタイミングを待っている方も多いことと思います。
今回のスケジュールの遅れは、厚生労働省とメーカーとの間の価格交渉がうまくいっていないことが原因と聞いたことがありますが、定かではありません。
また、どこを調べたら最新&確実な情報が得られるのか、わからない状況ですが、
現時点で、私が入手した情報等を、整理してみました。
1.保険適用の時期
未定。
(早くても今年の秋以降という噂)
2.保険が適用になる病院
基準に従って認証を受けられた病院に限られる。
病院名は、日本オンコプラスチィックサージャリー学会のホームページ上で告知される予定。
・エキスパンダーの挿入
一次再建の場合
上記学会の講習を受けた常勤の乳腺外科専門医が所属する病院で、
同じく講習を受けた形成外科医と連携して手術する病院
二次再建の場合
形成外科専門医が常勤している病院で、
乳癌の経過観察を行う乳腺外科医と協力体制がとれている病院。
・シリコンインプラント入れ替え
形成外科医専門医が常勤する病院。
3.保険が適用になる医療機器
・皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー)
ナトレル133ティッシュエキスパンダー
テクスチャードのアナトミカルタイプ
注入ポート一体型
・ゲル充填人工乳房(ブレスト・インプラント)
ナトレルブレストインプラント
テクスチャードとスムースの2種類
インプラントの内容物は、コヒーシブタイプとは異なる。
<参考>
・日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
http://jopbs.umin.jp/
・エキスパンダーとインプラントの使用要件基準(ガイドライン)
http://jopbs.umin.jp/guide.html
・2012年8月29日 薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rbsv.html
素人の私でも違和感を感じるのは、エキスパンダーの形がアナトミカルタイプなのに、インプラントはラウンドタイプのみという点。(日本人にはお椀型は向いていないし、悲しいかな年齢とともに胸は下垂するので、その場合左右の対称性をとるのがむずかしいと思います。)
そしてシリコンの中身が、現在、最も優れているといわれているコヒーシブではないことです。(破損や中身の漏れが心配です。)
それならば、いいとこどりで、エキスパンダーは保険適用のものを使い、シリコンは自費でコヒーシブやアナトミカルタイプにしようと考える人もいるかもしれません。しかし、エキスパンダーの保険適用には、『一連の手術につき』という注意書きがあり、エキスパンダー挿入からシリコンインプラントの入れ替えまでが「一連の手術」とみなすために、シリコン入れ替えを自費にすると、この場合は「混合診療」と見なされ、エキスパンダー挿入も含めて、全てが自費になってしまうみたいなんです。(えーっ!)
今回の保険適用の決定は、乳房再建を望む患者さんや関係する医療者の方々にとっても大きな前進だと思いますが、いざ実現の段階になって、いろんなことがよくわからない&中途半端な感じで、残念です。見た目の綺麗さはもちろん、安全、安心で、手術を受けるみんなが幸せになれるような乳房再建が実現するよう希望します。
私も、将来、シリコンの入れ替えを考えなければいけない時がくるかもしれないので、その時、希望するシリコンインプラントが保険適用になってくれていればうれしいですが、現状では、あまり期待はできそうにないです。
引き続き、本件についてはフォローしていきたいと思います。
*今回の記事は自分の頭の整理のために、主にネットで得た情報をまとめたものですが、事実の認識に間違い等ある可能性があります。もしお気づきの点等がありましたら、コメント欄にお知らせいただければ幸いです。
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http://www.youtube.com/watch?v=KmLgnoczxVY
悩んだ日もある 哀しみに
くじけそうな時も
あなたがそこにいたから
生きて来られた
朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
2013-05-24 01:27
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保険償還本日発表
by NO NAME (2013-06-12 13:30)