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私が乳がんになった原因考 [雑感]

乳がんの原因は今の医学ではわからないということになっています。
でも、私は、自分が乳がんにかかった原因が知りたいです。

がん細胞が摘出されてしまった今となっては、私の体の中には、その痕跡は残っていませんが、自分の体に起こったこと、自分の細胞がある日がん細胞に変化した原因を知りたいと思うのは、おかしなことでしょうか?

乳がんのリスクファクターについては、既に様々なところで示されていて、今更、聞くのもうんざりします。私は初潮が早かったし、出産も授乳もしていない。ピルも飲んだことがあるし、数年前にホルモン補充療法も受けました。職場でも家庭でもストレスがいっぱいで、仕事ではパソコンの前に一日座っています。乳製品やお肉、甘いものが好きで、最近、太り気味です。イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをすると聞いて、豆乳飲んでいました。等々。まさにリスクファクターのてんこ盛り状態です。
結局のところ、女性ホルモンであるエストロゲン優位の状態が、長く続くことが、問題であるとされているようです。

実は、私自身は、自分が乳がんになった原因は、数年前に受けたホルモン補充療法だったのではと強く疑っています。当時私は、慢性疲労感や、めまい、頭痛、肩こり、不眠といった症状に悩まされており、仕事上の悩みも重なったために、産業医の勧めで心療内科を受診してみましたが、いわゆる「うつ病」にみられる気分の落ちこみや、死にたくなるといった症状は一切なかったので、自分はメンタルの病気でははないと確信していました。ただ、心療内科で処方される、入眠剤と精神安定剤は、不眠や肩こり、頭痛の対症療法としては、有効だったので、これらの薬欲しさに通院していました。

その後、新たにホットフラッシュの症状が出るようになり、場所と時間を構わず、突然大量の汗が吹き出し、さすがに仕事にも支障が出てきたため、当時43歳位でしたが、早期の更年期障害を疑って、婦人科医を訪ね、相談の上、ホルモン補充療法(以下HRT)を受けることにしました。

折しも当時は、更年期障害のツライ症状は我慢しないで、婦人科医に相談して、HRTを受けてみましょうというブームの真っ最中でした。働く女性を対象としたファッション誌や週刊誌にも、おしゃれなウィメンズ・クリニックの先生が写真入りで登場し、盛んにHRTの有効性が紹介され、それはあたかも、これからの人生や仕事もイキイキと楽しみたい40代女性(私も含むバブルを経験した世代)の救世主のようでした。

私が、悔やまれるのは、そういう流行にあっさり、乗っかってしまったこと、そして何よりも、当時の自分の女性ホルモン量をきちんと把握した上で、HRTに臨まなかったことです。婦人科の医師は私がHRTに関心あると話したら、問診だけで、簡単にエストロゲン(プレマリン)とプロゲステロン(プロベラ)を処方してくれました。保険も効き、薬価も安かったので、継続して服用することには障害も感じませんでした。おぼろげな記憶ですが、確か、自分が今更年期障害の状態なのかを知るために、女性ホルモンの量を測る検査を医師にお願いしましたが、当時の血液検査では正確な数字は出ないというような説明を受け、そこで納得してしまい、その後は強く検査をお願いしませんでした。

またHRTの治療を始めるにあたって、その婦人科医からは、エストロゲンだけの服用だと、子宮出血や子宮体がんの発生が増加しますが、プロゲステロンと一緒に服用することで、リスクが抑えられること。そして、その時、確かに、乳癌の発生リスクが増加する可能性があるので、自己検診をするようにしましょうという説明も受けていました。

当時の私は、目の前のホットフラッシュのつらさをどうにかしたいということが最優先で、それに伴う副作用は、確率的に相当低いものだろうと考え、即時HRTを選択してしまいました。

その選択が、今回の自分の乳がんの発症につながっているのかはわかりませんが、もし私と同時期にHRTを受けた女性たちが、同じ時期に乳がんを多く発症しているのなら、因果関係は証明されるのではないでしょうか。ただし、そのような統計データが世の中に出てくるのかどうかは、疑問ですし、もしそのようなデータが存在したとしても、統計として数字が出てくるにはあと数年の時間を要するでしょう。

がんにかかる危険は,誰にでも、そしてすぐそこにあるというのに、日本の女性は、女性ホルモンが、乳がんや子宮がん等の発生にどれほど影響があるのか知らなすぎると思います。

結局、女性である限り、自分は一生女性ホルモンによる影響を受け、がんの発生リスクから、逃れられないということになりますが、女性ホルモンは、女性を女性らしく、そしてイキイキさせるためのものだと思っていたのに、今の自分にとっては、そうではないと思うと切なくなります。


◯再発予防に関して、最近読んだ本

cover2.jpgBreast Cancer: How Hormone Balance Can Help Save Your Life (What Your Doctor May Not Tell You About...) by Jone R. Lee, M.D.

著者リー博士(2003年没)は、天然プロゲステロンの研究と使用、ホルモン補充療法の米国での草分け的存在で、世界的権威と紹介されています。なぜ、通常の医療(手術、放射線、抗がん剤、ホルモン療法)を施しても乳がんから、女性の命が救えないのかについて解説しています。正直のところ内容の信憑性について、私が十分な知識を持ち合わせていないため、判断できません。この本の最終目的はプロゲステロン・クリームの販売促進のようです。日本語訳版(タイトル「医者も知らない乳がんとホルモン療法」:教えないかもしれない(原タイトル)のと、知らないとではかなり違ってると思いますが・・・。)も出ていますが、訳がスムーズでないので、原文の方が良いです。


cover3.jpgYour Life in Your Hands: Understand, Prevent and Overcome Breast Cancer and Ovarian Cancer by Prof.Jane Plant

世界で400万部の大ベストセラー。進行がんに侵されながら、自分を実験台に命がけで自分の乳がんの原因を探し当てたプラント教授の科学者魂には脱帽です。日本語訳版のタイトルがなぜか「乳がんと牛乳 がん細胞はなぜ消えたのか」とあたかも、牛乳が乳がんの主原因であるかのようなセンセーショナルなものになっていますが、実際には、がん克服・予防のための生活や食生活への教授の提案”The Plant Programme”の紹介が中心です。(ストイック過ぎて、私にはとても実践は無理です。)訳者(山梨医科大学名誉教授の方)が、なぜ本のタイトルをこのように訳したのか聞きたいです。


◯国立がん研究センターへのリンク
乳癌のリスクファクター
埼玉県立がんセンター研究所がん発生・予防研究担当主任 三宅 智他
http://epi.ncc.go.jp/images/uploads/miyake.pdf

◯You tube へのリンク
竹内まりや 恋の終わりに
http://www.youtube.com/watch?v=yLL7qRI9lLE&feature=related
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