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新しい友だち~ツライときを乗り越えて  [雑感]

今回病気になって、新しく3人、友達ができました。

1.K恵ちゃんとの出会い@MRI検査
1人目はK恵ちゃん。術前のレントゲン検査が終わり、更衣室で着替えをしていたら、部屋の隅で震えている女性がいました。普段なら関わるのは面倒と思い、声をかけるなんてしないのですが、なぜだかその時は彼女のことを放っておけなくて、「どうしたんですか」、と聞いてみました。すると、「私、MRIが苦手なんです。エレベータにも乗れない極度の閉所恐怖症で、検査は終わったんですが、今も震えが止まらなくて、気分が悪いんです。」とのこと。

確かにMRI検査は、建設現場のような騒音と、閉塞感がありますが、私は嫌いではないです。でも苦手という人がいるのもわかる気がします。

彼女の気分が落ち着くまで隣にいて、その後ロビーまで一緒に歩きました。自己紹介をしてよろしくと言ったら、K恵ちゃんが、「私ってすご~く不幸な女なの。そんな私と友達になんてならない方がいいよ。」と言いました。でも、そんな話を聞いたら、おばちゃんマダムの私が、興味を持たないわけがありません。

メルアドを交換し、次回の通院日が同じだったので、その帰り道にお茶をしました。「もしよかったら、私に話してみて。」というと、「とても一言では語れない。」、と彼女。それでも、そのうち彼女の方から、「K恵の波瀾万丈の人生」について、語り始めました。その内容は、あまりに不幸すぎて、すべての話を聞き終わった時、私は周囲のことを気にすることなく、大泣きしてしまいました。
「K恵ちゃん、本当に大変だったね。でもそこまで不幸だったんだから、きっとこれから幸せになるよ。全て失ったって言うけど、今はしがらみからも自由になったんだよ。K恵ちゃん、幸せになっていいんだよ!」

彼女は、これまで自分の辛かった経験を話せる同年代の相手がいなくて、私に話すことで、楽になったようです。私も乳がんにかかってしまって、自分は不幸のどん底だと、思っていましたが、彼女の話を聞いたら、私の不幸なんて、なんてちっぽけなんだ・・・と感じていました。

幸いK恵ちゃんは、だんだん明るくなり、本当は笑顔がチャーミングな女性であることがわかりました。私の入院中も、私の大好きなTAKANOのケーキを持ってお見舞いに来てくれました。閉所恐怖症でエレベータに乗れないので、8階まで、ミニスカートにブーツ姿で階段をのぼってきてくれました。
今度、D都市線にある温泉に一緒に行こうと約束しました。私が今の自分の胸の状態で温泉に行くのは、チャレンジングですが、勇気をもって実現させたいです。

2.Y子ちゃんとK子ちゃんとの出会い@入院病棟
Y子ちゃんとK子ちゃんの2人は、同じ日に同じ乳がんで入院・手術をした運命の友達です。入院した日に、入院説明会があり、その時から感じるものがあり、ぜひお2人と友達になりたいと思っていました。手術が終った次の日、まだ足元もおぼつかない時に、彼女たちの病室を訪ねて、よかったら今晩、私の部屋でお茶しませんかと誘ってみました。
初日は、さすがお互い緊張していましたが、同じ時期に同じ病気にかかり、同じ日に入院・手術したので、自然と話も盛り上がり、その後も、毎夜、消灯時間(21時)間際まで、「サロン・ド・ゆこさん」で、病気のこと、家族のこと、これからのこと等、語り合いました。やがて、この集会のことは看護師さんにも知られることになり、2人がベッドにいないと、またゆこさんの部屋だとバレバレでした。

Y子ちゃん、K子ちゃんと、順調に回復し、次々退院していき、乳房再建をした私が、一番長くまで入院していました。退院、2週間後に、手術で摘出したがんの病理検査の結果が出て、その後の治療計画が示されることになっているので、それが終わった頃に、D都市線の私が住むA葉台で再会(集会?)しようと約束しました。

術後検査の結果が出る日は、お互い知っていたので、その日は朝から落ち着かず、朝に励ましのメールを送り、午後は報告のメールを待っていました。今まで、こんなに友達のために本気で心配したり、祈ったりしたことはありませんでした。

そして先週末、遂に再会の約束が実現し、イタリアン・レストランで食事をした後、カラオケで4時間盛り上がりました。検査の結果は、三人三様でしたが、今までがんばってきたんだから、この日ばかりは、いやなことは忘れて一息いれようというのが集った目的です。「私たち、ついこの間までがん患者だったのに、今はこんなに元気になって、信じられないよね~。これからも治療は続くけど、がんばろうね」と言って別れました。(Y子さんは熱唱しすぎて、夜に酸欠状態になったらしいです・・・。)

病気が縁で友達ができるというのは、初めての経験でしたが、病気になって、つらい経験をしたからこそ、気持ちをわかちあえる、そんな特別な関係が今回できたことはとても貴重なことだと思います。

私が、退院後も、彼女たちと楽しくやっている様子をみて、夫は信じられないと言います。自分がもし病気になって入院した時は、特に必要ない限り、周りの人とは関わらないように、じっとしているらしいです。そんなものなんでしょうか。

◯You tube へのリンク
竹内まりや Forever friends
http://www.youtube.com/watch?v=Jj9i2mWCbVw
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