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最期の時のためにすること(もしもの時の話) [雑感]

手術を次の日に控え、自分だけは大丈夫と、根拠無く思っていますが、もし、手術の後、全身麻酔から覚めなくて、そのまま目を開けることなく死んでしまったら・・・と、誰でも少しは、要らぬ心配をしてしまうのではないでしょうか。

手術の前には、何種類もの同意書に署名をしなければいけません。(以下1~4参照)
いずれも、事前に医師から、各々の処置の必要性と、それに伴うリスクについて、丁寧な説明があります。たとえ、リスクがあっても、その処置を行うメリットが、リスクより高い場合は、同意しなくてはならず、自分には、拒否する理由もありませんでした。

1.手術同意書
2.輸血同意書
3.静脈血栓予防同意書
4.麻酔同意書

説明の時に、「非常にまれに重篤な副作用がおこる可能性があります。」と言われると、確率的には、かなり低いのでしょうが、もし運悪く、自分がそうなってしまったらと、私はちょっと不安になりました。

全身麻酔中に、喉の奥に人工呼吸の管を入れるとき、金属の道具を使って口を開けるのですが、この時にこれが前歯にあたり、前歯がかけてしまうことがあるという説明を聞いた時、自分は顎関節症のため、ヒトより口が大きく開かないため、不安になり医師に話しました。
説明中に、不安や疑問に感じたことは、遠慮しないで、申し出たり、質問するのが良いと思います。そうすれば、医師はその点に、気をつけて対処して下さいます。

病気休暇に入る前、もしかして私は、もう生きてこの役所にもどってこれないかもしれないと思い、机周りや引き出しの中の整理をしました。もし引き出しから恥ずかしい物が出てきたら困るので、隣の部下に、もし変なモノがでてきたら、そう~っと処分してちょうだいねと言っておきました。(恥ずかしいものって何でしょう!?)

入院前も、やっぱり、もしかして私は、もうこの家に帰ってこれないかもと思い、なぜか、いつもしない掃除をして、不用品をだしてみたり、遺影の写真は、夫に任せたら、変な写真を使われそうなので、さりげなくお気に入りの写真を、自分のPCのデスクトップのわかりやすところに保存してみたりしました。
また、保険証書や保険会社の担当者の連絡先、職場の上司や部下の名前と電話番号も、書き残しておきました。

また、手術の1週間前は、精神的に立ち直って、食欲もあったので、お気に入りの京料理のお店に、食事に行きました。もう2度と食べれないかもしれないと、悲観的なことを言うわりには、好きなものを次々と注文する私に夫はかなり呆れていたと思いますが、「食欲があるのはいいことだ~」とつきあってくれました。

手術の前日は、18時に出された晩ご飯を最後に、21時以降は飲食禁止となります。緊張したのか、あまり食欲がなく、残してしまいましたが、20時頃になったら、小腹が空いてきました。自分の好きなお茶類やお菓子は、自宅から持参していましたが、なぜかそうしたものに私の触針は触れず、かと言って、具体的に食べたいものも思い浮かびません。

さてさて、結局私は何が食べたいと思ったのでしょうか。その答えは「コーヒーとシナモンロール」でした。幸い病院ののロビーにドトールコーヒーがあり、ラッキーにもブレンドコーヒーとシナモンロールが買えました。

私は、普段からよくコーヒーを飲んでいて、職場のビルの地下1階にスターバックスが入っているので、毎朝コーヒーを買ってから、自分の部屋に行くのが日課となっていました。しかし、がんの告知を受けて、精神状態が不安定になって、胃の方に来てしまい、コーヒーを受け付けなくなった時期もありました。なので、コーヒーを体が欲するのは、結構、調子が良い時だと思います、

「地球最後の日の晩餐に何を食べるか」、もしくは「無人島に持って行くなら何か」と質問されたら、私はコーヒー(ホット限定)だと思います。

ちなみにレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」で有名なシーンで、皆さんが食べていたのは、「無酵母パン」と「ぶどう酒」だそうです。(あとチーズがあれば、まぁいいかな・・・と思う私)


◯全身麻酔についてのQ&A(福岡商工会議所のサイトへのリンク)

全身麻酔が必要となる時のために
国立病院機構 九州医療センター 麻酔科医長 田中 宏幸
http://www.fukunet.or.jp/kenkoQA/201002.html
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