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乳がんを告知された時 [雑感]

「がんの告知」、それはドラマティックなものではありません。
突然、つきつけられた厳しい現実に、呆然と立ち尽くし、なぜ自分が、こんなひどいめにあうのかと、怒りがこみ上げてきました。
一人になると、切なくて、切なくて、涙が止まらなくなって、泣いて、泣いて、ひたすら泣いて。
でも、落ち込んでばかりはいられない。人間は前に進まなければいけないんだ。
そして、勇気を出して、一歩、歩き始めてみたら、何かが見えてきて、元気と笑顔がもどってきました・・。私はがんなんかに負けない。

◯がん発見から告知、立ち直るまで・・・

*念のため・・・
私は、20代の頃より、職場での乳がん検診(マンモグラフィー or 超音波+触診)は毎年欠かさず受診しており、乳がんに対する意識が低かったわけではありません。

8月中旬
  偶然、左胸に怪しいしこりを発見。「ありゃりゃ、何これ?」、心配性のため、いてもたってもいられず、近所の乳腺外科クリニックを受診。
  マンモグラフィー検査には何も映らなかったのに、超音波検査ではいや~顔つきの腫瘍がクッキリと。素人の私でもこれは、がんだと確信。太い麻酔を打たれ、電気ドリルのような道具で細胞を採取し、病理検査にまわす。結果は2週間後。

9月5日
  病理検査がでて、医師からいともあっさりと、がん告知を受け、泣きながら家に帰る。それでも、がんは小さい初期のがんが1つだけ、胸は残せるという診断に希望を持つ。この憎らしい子を「左がん子」と命名する。

9月12日
  大学病院に転院。その後、術前の精密検査の日々。連日の通院で疲れ果て、すっかり病人に。

9月21日(大型台風が関東を襲った日)
  精密検査の結果が出て、実は、がんは1つだけでなく他にもあるらしいことが判明し、再検査に。今まで隠れていたシャイなその子を「左がん太」と命名する。想定外だった乳房全摘出を提案され、ショックで目の前が真っ白に。夫に支えられ、ようやくタクシーに乗り、家に帰る。その後、3日位連続、精神状態どん底に。検査結果は、2週間後。

9月26日
  精神状態も落ち着いた頃と思い出勤したところ、突然左白目から出血、左目が鮮血で真っ赤になりホラーな私に。ストレスの極限状態だった模様。精神状態立て直しのため、カウンセリングを受診。

10月5日
  ようやく冷静にもどり、将来の再発のリスクの軽減と、美容的観点から、最善の選択である左乳房皮下乳腺全摘手術と同時再建を決意。こうなれば、担当医を信じて、ついて行くしかない。告知から一ヶ月目でやっと悟る。

 精神的に辛いときに、どんなに前向きになろうとがんばっても、周りに励まされても、やっぱりダメでした。現実を受け入られるようになるまでには、ある程度の時間が必要です。


◯日本乳癌学会のHPへのリンク
 乳腺専門医の名前と所属先医療機関のリスト
 http://www.jbcs.gr.jp/ninteii/senmoni.html

 日本乳癌学会認定・関連医療機関のリスト
 http://www.jbcs.gr.jp/shisetu/shisetu.html

◯You tubeへのリンク
中島 みゆきの「時代」です。
この歌に、これまでたくさんの人が励まされてきました。私も・・・
http://www.youtube.com/watch?v=KbUU4LB7dAM&feature=related

注射が苦手です。 [雑感]

ともかく、私は注射が苦手なんです。怖いんです。
注射の順番を待っているときに、緊張して鼓動が早くなって、死んでしまうんじゃないかと思う時もあります。オトナになってもだめなものはだめなんです。

今回乳がんになって、検査や手術、治療のために、たぶん、一生分の注射をしたので、神様には、もうこれ以上は勘弁してほしいです。

一瞬、ちくっとするのは、我慢できますが、今までの経験から、ベッドに横になって受ける注射は痛いです。「ベッドに寝て下さい」と言われた瞬間に、逃げてしまいたくなります。

1.世界で一番痛いと思われる注射
手術の前日にセンチネルリンパ節生検というのがあり、よりによって乳頭に注射されました。これが今まで生きてきた中で、最強の痛さの注射でした。朝から、針を刺す箇所に麻酔テープを貼っていたにもかかわらず、何の効果もなかったように思います。呼吸法が大事と言われて、針が深く入っていくのにあわせて、息を吐くように言われましたが、後半は、痛くて息を吐けなかったです。

2.人生で一番つらかった注射&検査
術前検査の中では、細胞診と針生検も、とっても辛かったです。針生検は麻酔をしますが、その麻酔の注射が太くて、長~い針がついているので、迫力満点です。たぶん、その時に乳腺が張っているかどうかも当日の痛みに影響すると思います。医師がエコーで胸の中の腫瘍の位置を確認しながら、その腫瘍に長~い針を刺して、一部の細胞を採取するのですが、位置や角度が悪いと、すぐに細胞が取れないし、うまく取れない場合はとり直しになるので、恐怖と緊張感がハンパでないです。針生検の時の針は鉛筆の芯ぐらいあり、検査の後は、その箇所が内出血して、真っ黒になりました。こんなに内出血して、がん細胞が周囲に散らばるんじゃないかと、心配になりました。

3.これから2年間おつきあいする注射
退院後のホルモン療法も、飲み薬だけで済んだらいいな、と思っていましたが、悪い予感があたって、おなかに打つ、リュープリンをすることになりました。名前に「プリン」が入っていて、ちょっとかわいい感じに騙されそうですが、スィートさはありません。脂肪の量が多い人は痛くないと聞き、確かに打った時はそう痛くなかったですが、直後から次の日までずっとおへそがひきつる感じで、ジンジン痛かったです。値段も保険適用で1本2万5千円と全然かわいくないです。これから3ヶ月に一回通院して、2年間に8回打つことになります。痛くて、つらい注射に20万円も支払わなければならないなんて・・・・。でも昔は、同様な効果を得るために、卵巣を摘出していたこともあるらしいので、それに比べたら、体への負担は少ないので、ありがたいです。

また、現在、乳房再建中なので、BSクリニックで、風邪で気管支炎等に炎症が起きると、再建中の胸に影響があるかもしれないので、風邪には、気をつけるように言われました。インフルエンザの予防接種も受けておいたほうが、いいと思いますが・・・。わかっていますから、もう少し考えさせて下さい。


◯You tube へリンク
老人と子供のポルカ 左卜全とひまわりキティーズ
http://www.youtube.com/watch?v=LZZk0tP49H8


◯がんサポート情報センターのサイトへのリンク

センチネルリンパ節生検を上手く利用して、リンパ浮腫を防ごう
谷口英樹 日本赤十字社長崎原爆病院第1外科部長
http://www.gsic.jp/cancer/cc_18/sentinel/index.html

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